大型表示スピードメーター

概要

自分のクルマの速度(時速)をデジタル表示します。 同乗者や周囲の車に走行速度を表示することにより、スピード違反を抑止し安全運転に役立てようというものです。

注意

本機を使用するためには、車載コンピュータからの配線を加工して車速パルスを取り出す必要があります。
その結果、車本体に異常が発生する可能性がありますので十分注意して下さい。
LEDの光が外に漏れることにより、周囲の車とのトラブルが発生する可能性もあります。

本記事を参考にしたことによる事故、トラブル等の責任は負えません。

昼間でも見えるような明るい表示となっています。
夜間はルームランプをつけているような明るさとなりますので使用しないほうがよいでしょう。

2008年5月追記

走行テストを行ったところ、1000kmに1回程度、スピードメーターの針が0になり、エンジンが
止まりかけるという不具合が発生しました。車速パルスを引き出した配線を切ると、不具合は消えました。
少ない頻度ではありますが、量産を考えると致命的な不具合です。
車速パルスの配線を3メートルも引き出したことにより、ノイズが入ったことが原因と思われます。

確実な対策方法がわからないため、テストは中止しました。
現在は、車載コンピュータと接続しなくても実現可能な、GPSを使用した回路を検討中です。

回路図

1.375秒の間に発生した車速パルス数をカウントすることにより、時速を表示します。
(計算上は、実際の速度より少しだけ低い表示になります)
低速時(29km/h以下)は表示が消えます。

表示が変化するのに1秒以上かかるのが少しカッコ悪い。
計測時間(1.375秒)を2分の1にして、車速パルスを2km/h単位でカウントしたいところですが、現状のIC構成だと無理のようです。

LEDの明るさを変えるためには、18Ω、22Ω、8.2Ωの抵抗を調整する必要があります。
電源回路の150kΩの抵抗を調整してもLEDの明るさを変えることができますが、電源電圧がICの動作可能電圧を超えないようにしなければなりません。

電源回路のICがかなり発熱します。
2時間ぐらいの連続使用でトラブルは起きていませんが、電源回路が少し力不足かも知れません。

詳細は回路図をご覧下さい。

部品表

部品名
数量
購入先
価格
ユニバーサル基板ICB-502G
1
千石電商
680円
緑色LED5mm径 E1L5-3G0A6-02
74
秋月電子
4000円
74HC4511
2
千石電商  
74HC4075
1
千石電商  
74HC174
1
千石電商  
74HC21
1
千石電商  
74HC4060
1
千石電商
180円
74HC393
1
千石電商  
74HC390
1
千石電商  
74HC04U
1
千石電商  
トランジスタ2SC1213
16
秋月電子
160円
抵抗 8.2Ω
1
千石電商  
抵抗 18Ω
8
千石電商  
抵抗 22Ω
6
千石電商  
抵抗 22kΩ
15
秋月電子
(注1)
抵抗 2.2kΩ
15
秋月電子
(注1)
抵抗 10kΩ
4
(不明)  
抵抗 270kΩ
1
(不明)  
抵抗 10MΩ
1
(不明)  
ダイオード1S1588
1
(不明)  
マイラコンデンサ 0.01μF
1
(不明)  
積層セラミックコンデンサ 100pF
2
千石電商  
セラミックコンデンサ 15pF
2
秋月電子  
水晶 32.768kHz
1
秋月電子  
基板用スライドスイッチ
1
千石電商
30円
ユニバーサル基板(電源回路用)
1
千石電商  
スイッチングレギュレータIC HPH05001M
2
秋月電子  
積層セラミックコンデンサ 0.1μF(注2)
7
千石電商  
電解コンデンサ 220μF
2
千石電商  
電解コンデンサ 1000μF
1
千石電商  
5mmスペーサ
8
千石電商
10mmスペーサ
4
カインズ
3×15mmネジ
4
カインズ  
3×30mmネジ
4
カインズ
取り付け用アクリル版
1
ダイソー
105円
伝票用クリップ
1
カインズ
マジックテープ
ダイソー
シガライタープラグ(ヒューズ付き)
1
千石電商  
配線材料その他(注3)
(不明)

注1:抵抗は100本単位で購入。

注2:回路図には2個しかありませんが、パスコンとしても使用。

注3:電源回路は、MO5枚入りのケースに組み込んだため、部品表にあげていません。

イメージ

作品イメージ

最初、車のルームミラーに前向きに取り付けるつもりで、大型車の速度表示灯にならって緑色LEDとしましたが、実際に作ってみると大きすぎて後ろ向きに取り付けることになってしまいました。
作り直すのだったら、小型化を再検討し青色か白色LEDにします。

組み立てについて

・ICを適当に取り付けて、それに合うようにひたすら配線していきます。

・LEDは、最初に片足だけハンダ付けして、方向や高さを合わせていきます。
 片足をハンダ付けした後にLEDの向きを調整するときは、ハンダごてて暖めながらLEDを曲げます。
 ハンダごてで暖めないでLEDを曲げると、プリント基板の銅はくがはがれることがあります。

・プリント基板の裏にに、アクリル板と伝票用クリップを重ねた構造になっています。
 プリント基板の表(LED側)もアクリル板で覆いたいところですが、試作品なのでつけていません。

・伝票用クリップをマジックテープでヘッドレストに固定します。

詳細は「さらに多くのイメージ」をご覧下さい。−写真がたくさんあるので重いです。

関連サイト

下記のサイトは、風間研究所が独断で選定したものです。
下記のサイトの管理者は、当ホームページの内容に関しては一切関知しません。

ソフトカー・ダイアリー  
プリウス電子工作  
SPEEDER : 車速パルスでリレーをオン・オフ  
JS1RSV HomePage  
オデッセイRA1  
Kfam's web site  

 

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